児童作品「唐津くんちとバルーンフェスタのよさを比べて」
(ミニ作文→推敲)


書き出し

題名
   佐賀の一番のイベントは唐津くんち

 佐賀県の祭り、唐津くんちとバルーンフェスタを比べたら、あなたは、どちらがいいと思いますか。どちらも楽しいし、いいところもたくさんあります。そこで、二つの祭りの楽しさなどを比べてみたいと思います。
 わたしは、唐津くんちの方がいいと思います。
理由1  理由は二つあります。一つ目は、参加しなくて見ているだけで楽しめることです。唐津くんちでは、笛にあわせてかけ声をかけるので見ている人でも楽しいと思います。また、曳山が通り過ぎても、笛やかけ声は、聞こえるので長い間音を聞いて楽しめます。私も二回ぐらい見たことがあるのですが、笛やかけ声を聞いているうちに自分も山をひいているような気になり、とても楽しかったです。
理由2  二つ目は、大人から子どもまでが参加し、協力できることです。唐津くんちの日のために笛を吹く人は練習をし、山の手入れなどをされます。その協力で唐津くんちができあがるのです。私はそれを見たことがあるのですが、とても大変そうでした。その協力があるので、唐津くんちが出来上がるのだと思います。また、そのなかで他の人との仲が深くなれると思います。
異なる
立場の
考え
 考えてみれば、バルーンフェスタもカラオケ大会などのいろいろな行事があり、大人も子どもも楽しめると思います。そして、バルーンの中には、ドラえもんなどのキャラクターや見たこともないようなものもありいいと思います。私も見たことがあるのですが、いろいろなキャラクターのバルーンがあり楽しかったです。また、外国の人が参加され、仲も深まるという意見があり私もそうだなと思いました。
異なる
立場の
考えへの反論
 しかし、唐津くんちは、昔から伝わる祭りです。そのため、他の人との仲も深まっていいと思います。また、子どもも参加ができます。このように考えるとやっぱりわたしは、唐津くんちがいいと思います。
まとめ  このように考えると、私は、唐津くんちがいいと思います。あなたはどう思いましたか。
 今思うと、どちらの意見も、ああそうだなと思うことがたくさんありました。そしてどちらも大事な行事だと思います。これからも唐津くんち、バルーンフェスタなどの祭りが続いてほしいと思います。
    唐津くんちとバルーンフェスタのよさを比べて

 佐賀県の祭り、唐津くんちとバルーンフェスタを比べたら、あなたは、どちらがいいと思いますか。どちらも楽しいし、いいところもたくさんあります。そこで、二つの祭りの
よさ(注1)を比べてみたいと思います。
 わたしは、唐津くんちの方がいいと思います。
 理由は二つあります。一つ目は、参加しなくて見ているだけで楽しめることです。唐津くんちでは、笛にあわせてかけ声をかけるので見ている人でも楽しいと思います。また、曳山が通り過ぎても、笛やかけ声は聞こえるので、長い間音を聞いて楽しめます。私も二回ぐらい見たことがあるのですが、笛やかけ声を聞いているうちに
自分も山をひいているような気になり、とても楽しかったです。
 二つ目は、大人から子どもまでが参加し、協力できることです。唐津くんちの日のために笛を吹く人は練習をし、山の手入れなどをされます。その協力で唐津くんちができあがるのです。私はそれを見たことがあるのですが、とても大変そうでした。その協力があるので、唐津くんちができあがるのだと思います。また、その中で、他の人との
が深くなれると思います。
 考えてみれば、バルーンフェスタもカラオケ大会などのいろいろな行事があり、大人も子どもも楽しめると思います。そして、バルーンの中には、ドラえもんなどのキャラクターや見たこともないようなものもありいいと思います。私も見たことがあるのですが、いろいろなキャラクターのバルーンがあり楽しかったです。また、外国の人が参加され、仲も深まるという意見があり、私もそうだなと思いました。
 しかし、バルーンフェスタは、唐津くんちのようにかけ声をかけたり、子どもが参加したりすることはできません。また、唐津くんちは、準備など協力できて、他の人との仲も深まると思います。だから、私は、かけ声をかけ、見ている人でも山をひいている気分になり協力もできる唐津くんちがいいと思います。(注2)
 このように考えると、私は、唐津くんちがいいと思います。あなたはどう思いましたか。
 今思うと、どちらの意見も、ああそうだなと思うことがたくさんありました。そしてどちらも大事な行事だと思います。これからも唐津くんち、バルーンフェスタなどの祭りを
大切にしていきたいと思います。


赤色の箇所は、推敲の際に本人が変えたところである。最初、「楽しさ」で考えていたところ、全体を読み直して、“理由”の一つ目は楽しさでいいけれど、二つ目は、楽しさではなく人とのつながりのことを書いているのでつながりが悪いと考え、「よさ」という言葉に変えている。(注1)
 また、反論の部分も前とのつながりから考えて推敲している。「しかし、唐津くんちは、昔から伝わる祭りです。そのため、他の人との仲も深まっていいと思います。また、子どもも参加ができます。このように考えると、やっぱりわたしは、唐津くんちがいいと思います。」と書いていたが、内容面でのつながりで考えると、バルーンフェスタも他人との仲が深まっているので、反論にならないということに気付き、書き直している。(注2)

 青色の箇所については、表現の工夫の一つとして、理由を「事実」の面からだけでなく、「自分も山をひいているような気になり…」と「自分の思い」の面からも述べるようにしている。