雷鳴が聞こえなくなったら,もう安全ですか?

 雲の中では不特定のところで雷放電があり,その範囲はふつう水平的に10km以内と言われています。つまり,その範囲内のどこに落ちるか分かりません。また,雷鳴が聞こえる範囲は,10km以内と言われています。古くは,3里以内と言われていました。通常,雷雲の移動速度は時速数10kmですので,雷鳴が聞こえなくなってから20分ほどは,まだ危険があると考えておいた方がよいでしょう。また,雷雲は1つとは限りません。次の雷雲がやって来ることもあります。暗雲が立ちこめている間は用心するに越したことはありません。
 AMラジオは,50kmほど遠くで発生している雷電波をとらえることができます。およそ連続的に雑音が聞こえている間は,すぐ近くで雷が発生しています。雑音がまばらになるのを待ちましょう。
 また,50kmの範囲で雷をとらえることができるので,野外ではAMラジオが雷予防に役立ちます。
 なお,FMラジオでは雷電波をキャッチすることはできません。