高い建物の近くにいるなら安全ですか?

 雷は,高いところやとがったところに落ちる性質があります。高い建物に落ちたときにはどうなるでしょうか。避雷針に落ち,金属を伝って電気が大地に逃げれば問題はありません。しかし,避雷針以外に落ちる場合がたびたびあります。そうしたときには,建物の表面を伝わって地面に達します。表面を伝わることを「沿面放電」と言います。建物のすぐ近くに人がいると,その人に飛び移ってくることがあります。それを「側撃」と言います。側撃を受けないためには,建物から4m以上離れなければなりません。木の幹や枝先からは2m以上と言われています。
 軒下に雨宿りをすることは安全とは言えません。

側    撃